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50歳以降、2型糖尿病はどう変わるのか

糖尿病はあらゆる年齢の人々に影響を及ぼします。
しかし、2型糖尿病の管理は年齢を追うごとにより複雑になる可能性があります。
ここでは50歳前後の時期に2型糖尿病について気が付く変化と、それを管理するためにとる方法について紹介しましょう。  

異なった症状が発現する可能性
年をとるにつれて、症状は完全に変わるかもしれません。年齢が糖尿病の症状を隠してしまうこともあります。
例えば、血糖値が高すぎたときに喉が渇いたと感じていたかもしれません。年をとるにつれて、血糖値が高くなりすぎた時にのどの渇き感じなくなる可能性があります。
または、まったく違和感を感じなくなる可能性もあります。
何かが変わったと気付いたら、症状に注意を払うことが重要です。
また、新しい症状が見られたら必ず医師に相談してください。  

心血管疾患のリスクが高まる
2型糖尿病の高齢者は、若い糖尿病の人と比較して心血管疾患、心臓発作、脳卒中のリスクが高くなります。
そのため血圧とコレステロール値を注意深く観察するべきです。 血圧とコレステロールをコントロールするためには多くの方法があります。
たとえば、運動、食事療法の変更と薬が役立ちます。
高血圧や高コレステロールがある場合は、医師に相談してください。  

重度の低血糖症にかかりやすい
低血糖、または低血糖症は、糖尿病薬の服用による深刻な副作用です。
低血糖のリスクは年齢とともに高まります。これは、年齢が上がるにつれて、腎臓が糖尿病治療薬を体から排除する機能を発揮しなくなるためでもあります。

薬は予想以上に効き目があり、それにより血糖値が下がりすぎてしまいます。
複数の種類の薬を服用したり、食事を抜いたり、腎臓病などの症状を抱えている場合も、リスクが高まります。  

低血糖の症状には以下のものがあります。
  • 混乱
  • めまい
  • 震え
  • 視界のぼやけ
  • 発汗
  • 空腹
  • 口や唇の周りにチクチクした感覚

低血糖を起こした場合は、糖尿病薬の投薬量について医師に相談してください。
服用量を減らす必要があるかもしれません。  

減量はさらに困難に
2型糖尿病を患っている人の場合、50歳を過ぎると体重の減少が困難になることがあります。
私達は年をとるにつれて、代謝が落ちるのです。
減量は不可能ではありませんが、昔よりも努力が必要になるでしょう。
食事療法では、白米などの精製炭水化物を劇的に減らす必要があるかもしれません。
それらを全粒穀物、果物、そして野菜と取り替えたいと願うようになるでしょう。
食事日記をつけることはまた減量の手助けとなるかもしれません。
重要なのは一貫性を持つことです。
安全で効果的な減量計画を作成するためには、医師または栄養士に相談してください。  

フットケアはより重要に
時間の経過とともに、糖尿病によって引き起こされる神経損傷および循環障害は、糖尿病性足潰瘍のような足の問題を引き起こす可能性があります。
糖尿病はまた、感染と戦う身体の能力にも影響を与えます。
潰瘍ができると感染症に繋がることがあります。
これが適切に治療されないと、足や脚の切断につながる可能性があります。
あなたが年をとるにつれて、フットケアは重要になります。
足を清潔で乾燥した状態に保ち、怪我をしないように注意する必要があります。
快適な靴下を履き、快適でフィット感のある靴を必ず着用してください。  
足や足の指を徹底的にチェックしてください。 赤い斑点や、痛み、または水ぶくれに気づいたら直ちに医師に連絡してください。  

神経痛が現れるかも
糖尿病歴が長ければ長いほど、糖尿病性ニューロパチーとして知られる神経の損傷や痛みのリスクが高くなります。
神経の損傷は、あなたの手足で末梢神経障害として、またはあなたの体の器官を制御する神経では自律神経障害として起こります。  

これらが原因の症状は次のとおりです。
  • 触感が敏感に
  • 手足のしびれ、刺痛、または灼熱感
  • バランスの崩れや調整力の低下
  • 筋力低下
  • 発汗過剰または減少
  • 失禁や残尿感などの膀胱の問題
  • 勃起不全
  • 嚥下困難
  • 複視などの視力障害

これらの症状のいずれかが発生した場合は、かかりつけの医師に相談してください。  

医療機関がより重要に
糖尿病は頭の天辺らつま先まで、あなたに影響を与える可能性があります。
体が健康であり続けるために医療専門家チームに会う必要が出てきます。  
主治医と話し、必要に応じて、以下の専門医を紹介してもらってください。

内分泌学科医
薬剤師
認定の糖尿病教育者
糖尿病専門の看護師および開業医
眼科医 足病医(フットドクター)
登録栄養士
精神保健専門家(セラピスト、心理学者、または精神科医)
歯科医
運動生理学者
心臓専門医
腎臓専門医
神経科医

合併症の可能性を減らすため、医師が推薦する専門家の訪問や定期的な健康診断を行ってください。  

健康的なライフスタイル
2型糖尿病の治療法はありませんが、年齢が上がるにつれて薬や健康的なライフスタイルを選択し、治療することができます。
50歳以降に2型糖尿病で健康的な生活を楽しむためには、いくつかの方法があります。  

*医師の指示に従って、薬を服用してください。
2型糖尿病をうまく管理できない理由の1つは、指示どおりに薬を飲まないためです。
これは、コスト、副作用、または単に忘れてしまっていることが原因である可能性があります。 指示どおりに薬を服用できなくなっている場合は、医師に相談してください。  

*定期的に運動しましょう。
アメリカ糖尿病協会は、週に少なくとも5日間、30分の中程度から激しい強度の有酸素運動を行い、週2回以上の筋力トレーニングを推奨しています。  

*砂糖や高炭水化物の加工食品は避けましょう。
砂糖と高炭水化物の加工食品の量を減らすべきです。 デザート、キャンディー、甘い飲み物、袋入りのお菓子、白パン、米、パスタなどなど。

*水分をたくさんとりましょう。
一日を通して水分補給をまめに行い、頻繁に水を飲むように心がけてください。

*ストレスを減らしましょう。
加齢とともに健康を維持するには、ストレスの軽減とリラックスが大きな役割を果たします。

*楽しい活動を行いましょう。
瞑想や太極拳、ヨガ、マッサージは、ストレスを減らすための効果的な方法です。

*健康体重を維持しましょう。
身長と年齢に合った健康体重の範囲については、医師にご確認ください。
何を食べて何を避けるべきかについては栄養士に相談しましょう。
彼らからは体重を減らすためのヒントを得ることができます。

*健康診断を受けましょう。
定期的な健康診断により、健康問題は小さいうちに発見されるでしょう。  

おわりに
時計を元に戻すことはできませんが、2型糖尿病は自分の状態をある程度、制御することができます。
50歳以降は、血圧とコレステロール値を監視し、新しい症状を認識することがより重要になります。
これに加えて、医師と共に、薬の副作用についても注意深く監視するべきです。
個別の治療方法を考え積極的に行動してください。

適切に管理すれば、2型糖尿病とともに長く充実した生活を送ることができます。  

【以下のウェブサイトより引用】 
https://www.healthline.com/health/type-2-diabetes/changes-after-age-50