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COVID-19:今週の科学分野のトップ記事

COVID-19に関する最新の科学分野の知見

無症候性感染者のウイルス拡散リスク

ベトナムのデータによると、無症候性の患者もウイルスを他人に感染させる可能性があるといいます。ジョンズ・ホプキンス大学の研究者らによる新たな研究では、無症候性の患者が他人に感染させる可能性があることが示唆されました。具体的には、ホーチミン市で行われた検査により、無症候性の感染者が他の感染例の感染源になっていたことが明らかになりました。この研究は、無症候性患者が他人に感染を広げる可能性があることを再確認しました。

家庭内の物の表面を介した感染リスクの低さ

一方、新たな研究によれば、家庭内での物の表面を介した感染リスクは比較的低いとされています。ドイツのボン大学の研究者が行った調査によれば、COVID-19患者の家庭での空気や物の表面のウイルス量は低いことが示されました。これにより、家庭内の物の表面からの感染リスクが低いことが示唆されました。しかし、これらの研究結果はまだ初期段階であり、追加の研究が必要です。

HIV患者のリスクとヒドロキシクロロキンの効果に関する研究

一方で、HIV患者のCOVID-19感染リスクに関する新しい研究や、ヒドロキシクロロキンの効果に関する研究も進行中です。初期のデータは、HIV患者がCOVID-19に感染するリスクが増加する可能性があることを示唆しています。さらに、ヒドロキシクロロキンの効果に関する研究では、この薬に何らかの効果がある可能性が排除されました。これらの研究は、COVID-19の対策や治療法に関する理解を深めるために重要です。

これらの研究や発見は、COVID-19パンデミックに関する科学的理解を進め、対策や治療法の開発に役立っています。今後も、さらなる研究が行われ、新たな情報が提供されることが期待されます。


出典 2020年6月12日更新 World Economic Forum『COVID-19: Top science stories of the week, from asymptomatic spreading to surface risk within households』(2020年6月15日に利用)一部抜粋
https://www.weforum.org/agenda/2020/06/covid-19-top-science-stories-of-the-week-from-asymptomatic-sp...