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JapanRx / EASD(欧州糖尿病学会):メトホルミン治療不良後、SGLT2 / GLP-1配合薬で効果

EASD(欧州糖尿病学会):メトホルミン治療不良後、SGLT2 / GLP-1配合薬で効果

2型糖尿病において、メトホルミンで十分効果を得られなかった場合、週に1度のエクセナチド(ビデュリオン)とダパグリフロジン(フォシーガ)との併用療法が、いずれかの単剤療法よりも、制御性や体重減少に優れた効果を発揮したと、DURATION-8試験で示されました。

また、エクセナチドプラスダパグリフロジンは、すべての二次有効性エンドポイントでも、いずれかの薬剤の単独療法よりも良好であったと、ルーマニアのブカレストにある国立糖尿病研究所のクリスティアン グジャ博士は、欧州糖尿病学会へ研究を報告しました。

併用療法では、ベースラインから3.41キロ(7.52ポンド)以上の体重減少をもたらし、エクセナチド単独療法の1.54キロ(3.40ポンド)およびダパグリフロジン単独療法の2.19キロ(4.83ポンド)に比べて、有意な差がありました。
空腹時血漿および食後の血糖値、7.0%のHbA1c値のターゲットでの割合、および、収縮期血圧の減少(すべてP≤0.025)など、他の二次エンドポイントも、同様の組み合わせで良好でした。

「私たちは併用療法の時代を迎えていると考えます。私達が使用する必要がある組み合わせは、低血糖や体重増加を引き起こさない薬剤の組み合わせということになります。臨床的慣性が大きな問題となりますので、私達は早期にそれらを使用する必要があります。」と、セッションの議長である、トロント大学のバーナード・ジンマン博士は述べています。

しかしながら、血糖値を下げる効果は、より低いグルコースレベルに下げる部分で、HbA1c値の減少が、添加剤よりもはるかに少なかったと、ドイツ ボーフムにある聖ヨゼフ病院のマイケルA.ナウク博士、およびユリスJマイヤー博士は添付の解説で書いています。

自称楽観主義者というジンマン博士は、2つの薬物クラスは、「価値を追加した。-付加価値はそれらが、心血管系の死亡を減らすことです!」また、「心血管系の死亡を減少させるとい糖尿病の治療法を考えたことがあったでしょうか?」という点に注目しました。

しかし、論説ではこう指摘しています。「GLP-1受容体アゴニストと研究で使用されたSGLT2阻害剤およびその研究は、重要な心血管系の利点(すなわち、リラグルチドとエンパグリフロジン)を示したものではありません。
エクセナチド(EXSCEL)とダパグリフロジン(DECLARE-TIMI 58)の心血管アウトカム試験の結果は、それぞれ2018年と2019年までわかりません。」

両方とも将来的に、GLP-1受容体アゴニストとSGLT2阻害剤の組み合わせが、個々の薬がもたらす効果を超えた心血管系リスクの低減を高める可能性があるかどうかの答えを出す必要があるということで合意しました。

ジンマン博士は、一方で、心疾患系の利点が実証されている薬剤は、現在は、糖尿病の治療に使用する薬物はアルゴリズムに優先順位を与えるべきだと提唱しましたが、彼は、それでもコストと利便性についての要因を認めています。
「私は、メトホルミンで治療を始め、SGLT2、そしてDPP-4阻害剤を使用するでしょう。注射薬での組み合わせで徐々に増加させるのはGLP-1受容体作動薬が最適でしょう。毎週GLP-1を投与し、SPP-4を停止します。」

DURATION-8の3位相試験には、6か国から2型糖尿病、および8%〜12%のHbA1c値と定義された血糖コントロール不良の695人の大人が含まれていました。彼らは、一日あたり少なくとも1500㎎と安定したメトホルミンでの単独療法中でした。

被験者にはランダムに、皮下注射による週に1回のエクセナチド(2mg)に加え、1日1回ダパグリフロジン(10mg)の錠剤を経口服用、もしくはダパグリフロジンに加えエクセナチドを合わせたプラセボ注射を投与するよう割当ました。

研究者は、この組み合わせでは安全性とともに忍容性が良好と思われるとしました。
有害事象は、エクセナチド単独療法では54%、ダパグリフロジンでは52%に対し、併用療法群では、57%に発生しました。
グループのいずれも、重度に関わらず低血糖症状はありませんでした。

「私は、ダパグリフロジンとエクセナチドとの比較について誰も尋ねなかったことに驚きました。」とジンマン博士は指摘します。
「ダパグリフロジンは錠剤でかなり良好です。エクセナチドは注射薬です。体重減少を見てみると、血糖が低下すれば、血圧も低下します。それは、究はまた、アストラゼネカ社によって賄われていました。エクセナチドだけで十分なのです。しかし、そうは設定されませんでした。」

(記事元)http://www.medpagetoday.com/clinical-context/diabetes/60310