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アストラゼネカのフォシーガはEUで承認も、FDAでジンクイスタは承認されず

アストラゼネカのフォシーガは、1型糖尿病への使用がヨーロッパで承認されたばかりですが、米国での見通しはあまりよくありません。
FDAが仏・サノフィ社と米・レキシコン製薬の共同開発でその競合品となる『ジンクイスタ(Zynquista)』 を拒否したことは、SGLTクラス全体にとって1型糖尿病の治療へ向けて、悪影響を及ぼす可能性があります。

フォシーガ(米・Farxiga、ヨーロッパではForxigaとして販売)とジンクイスタの両方が、以前、欧州医薬品庁から肯定的な評価を得ました。

しかし、金曜日、FDAはSGLT1 / 2二重阻害薬のジンクイスタを拒絶したことで明らかにそれと考えが異なることを明らかにしました。
FDA諮問委員会での承認意見が割れたことを考えると、ジンクイスタの完全な寛解は全く驚きではありませんでした。

ジンクイスタの治験患者での糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の発生率の増加は、一部の専門家にとっては大きな懸念事項でした。
そしてそれはフォシーガを含むSGLT阻害剤に見られるリスクです。

1型糖尿病における極めて重要な『Depict臨床プログラム』で、フォシーガはインスリンのアドオンとしての使用において、プラセボと比較して標準的な血糖測定値であるHbA1cを有意に低下させ、それはまた体重減少の利益を示しました。
しかし、フォシーガ群におけるDKA事象は、コントロールグループで観察された数よりも著しく高かったのです。

具体的には、52週目の調査で、2種類の異なる用量でのフォシーガ4.0%および3.4%に対して、プラセボでは1.9%の発生率、また、24週目では、2.6%および2.2%に対し、プラセボは0%でした。
直接比較ではありませんが、ジンクイスタの『inTandemフェーズ3プログラム』でも、同様に3〜4%のDKA発生率が示されましたが、対照群では1%未満でした。

ジンクイスタはまた、患者のA1cレベルと体重を減少させました。 ヨーロッパの規制当局は、フォシーガとジンクイスタを承認しました。
その使用は肥満指数(BMI)が27 kg /㎡以上の太りすぎの人々にのみ、また、インスリン要求量が低い患者を除くと使用推奨を制限しています。

アストラゼネカ社は、今年下半期に1型糖尿病治療薬についての調査発表を予定していると同社の広報担当者は電子メールで述べています。 

「処方情報に概説されているように、我々はダパグリフロジンおよびダパグリフロジン含有製品の利点と危険性についてのプロファイルは良好であると確信しています。」
と該社の広報は述べています。

DKAは、フォシーガやジンクイスタだけではなく、1型糖尿病のSGLTクラス全体で発生する問題です。
なぜなら、これらの薬はインスリンとは個別に血糖を下げるからです。

イーライリリー社とベーリンガーインゲルハイム社のジャディアンスは、フェーズ3のEaseプログラムで、最近、主要含有量である10mgおよび25mgのグループにおけるDKA数の統計的に有意な増加を報告しました。
ジョンソン&ジョンソン社のインボカーナも例外ではありませんでした。

2016年の研究では、100 mgのインボカーナで4.3%の1型糖尿病患者に重篤なDKAが見られ、300 mgのグループでは6.0%に重篤なDKAが認められました。

現時点で、FDAがDKAリスクのためにジンクイスタを拒否したかどうかは不明ですが、それは理由として考えられます。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.fiercepharma.com/marketing/astrazeneca-s-farxiga-nabs-type-1-diabetes-eu-nod-but-will-it...