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ギリシャでは、喫煙禁止令にも関わらず喫煙文化は生きている

ジョージ・バラフティ氏が2年前にニューヨークから帰国したとき、彼はギリシャでの約10年間にわたる禁煙法による影響がほとんどなく、
ギリシャ人は、禁断の喜びである喫煙を続けていることにショックを受けました。

現在38歳のバラフティ氏は、それから、非喫煙者への情報提供に専念し、喫煙をしない人がたばこの煙に巻かれずに、
食事やコーヒーを楽しむことができる場所を知らせるウェブサイトを立ち上げました。

「受動喫煙の有害な影響に関する医学的研究は非常に多くありますが、喫煙者が妊娠中の女性や子供の健康を無視し続けるということは、
受け入れられません。」
と彼はAFP紙に語りました。

バラフティ氏のウェブサイト、akapnos.gr は現在400軒以上の禁煙施設をリストアップしています。
しかし、彼はこの運動がまだ勢いを増していないことを認めています。

「レストランやクラブのオーナーは喫煙している顧客に禁煙を促し、客を失うことを恐れ、政治家は得票を失う​​ことを恐れています。」
と故郷や、家族、そして友人が恋しくてギリシャに戻ってきたという、このサイバーセキュリティ技術者は述べました。

そしてギリシャは5月26日に地方選挙を控えているため、当局はこの点を押すことはまずないだろうと彼は認識しています。

2009年、ギリシャは屋内の公共の場所での喫煙を禁止し、厳罰を課し、また、苦情ホットラインを作成しました。
しかし、実際には、この法律はまだほとんど施行されていません。  

「選択肢があるべきだ」
アテネにあるバーのオーナーで喫煙者の権利を提唱する、ニコス・ルーヴロス氏は、彼のお店、『Booze Cooperativa』の店内のテーブルに
灰皿を誇らしげに置いています。

「病院で喫煙しないことは理にかなっていますが、楽しみたいときには、あえて喫煙ができる場所に行くものです。」
と彼は述べました。

ルーヴロス氏は2009年に施行された法的な弾圧を受けて、喫煙者のための政党を設立したため、
彼は人々の喫煙の権利について強く感じていました。

2017年のユーロバロメーター調査によると、ギリシャでは、認可を受けた施設の72%が喫煙を許可している飲食店です。  
ギリシャの約37%が喫煙しています。これに対して、EUの喫煙率の平均は26%です。

「そのように自分が選択したときにやめる」
今年の初め、欧州保健委員のヴィテニス・アンドリウカイティス氏が、2016年のギリシャの保健大臣パブロス・ポラキス大臣による
喫煙の写真に失望したと、反応したときに、この問題は一気に盛り上がりました。

「それは恥ずべきことだ!この男は健康については何も知らない。」

とギリシャの朝刊紙『Kathimerini』はアンドリウカイティス氏が放った言葉を引用しました。  

外科専門医でもある、ポラキス氏はFacebookでこう返事をしました。
「私は、自分がそう選択したらやめるよ。」

ギリシャの禁煙法は、19世紀半ばにまでさかのぼります。
国の最初の独立後の君主である、バイエルンのオットー王によって発行された1856年の王室の令は、
公共のオフィスや店でのパイプやタバコの使用を禁じています。

2009年の禁煙法は、個人に対して50〜500ユーロ(56〜560 USドル)、違反行為が発生した事業所に対して、
500〜1,000ユーロの罰金を課しています。

「結局、私たちは文明国家の仲間入りをするでしょう…私たちはヨーロッパ中の笑い者にはなりたくないのですから。」
当時、EU移民局委員のディミトリス・アブラモプーロス保健相は、当時は、法律が厳格化されていたと述べました。

しかし、禁煙法が出されても違反して警察に通報される人はほとんどいません。
1年後に経済危機がギリシャを襲ったとき、その売り上げのほとんど喫煙常連客に頼っているバーなどの事業主たちが
不満を訴えることはありませんでした。

「今日でも、オーナーのほとんどは危険にさらされても、法律の無効化を望んでいます。」
と、GSEVEE小企業連合の責任者であるヨルゴス・カヴァサス氏は認めています。  

法律を無視
喫煙をやめるための地方議会の取り組みは依然として少なく、目標達成には程遠いと、
ギリシャで二番目に大きな都市、テッサロニキ市の市長であり、もう一人のチェーンスモーカー、ヤニス・ブータリス氏は3月に抗議を行いました。
「私たちは、法律が尊重されていない世界で唯一の国です。それこそが私たちの気持ちなのです。」
当局は、公共の場からたばこ製品を排除することでより多くの成功を収めています。

喫煙を促す広告は、2005年以降、ブラックリストに登録されており、先週、ギリシャの最高行政裁判所はその広告の支持を禁止しています。
しかし、カヴァサス氏は、学校のキャンペーンを含め、タバコの有害な影響についてもっと一般的なメッセージがあるべきであると主張しました。

その一方で、マリア・トリアンタフィロウさん(36歳)のような喫煙者は、不信感を抱いています。
「友達とカフェやバーに出かけると、私はそこで数時間過ごします。そして私にとって、それは喫煙に費す時間なのです。」
「たばこ法が本当に尊重されていても、これはあきらめるのが難しい習慣だと思っています。」
と彼女は述べました。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://medicalxpress.com/news/2019-05-greece-alive.html