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JapanRx / ゲンタマイシンの長期使用によるメニエール病の内耳灌流作用

ゲンタマイシンの長期使用によるメニエール病の内耳灌流作用

化学物質を用いた内耳の灌流は、メニエール病の治療としてますます普及しています。
研究では、マイクロカテーテルを介したゲンタマイシン治療を受けた22名の被験者の長期的作用を調べました。
これらのメニエール病患者には10日間マイクロカテーテルを通して、低用量(10mg/ml)のゲンタマイシン点滴が毎時5マイクロリットル投与されました。
結果、95%の患者においてめまいが抑制され、内77%が聴覚を維持しました。22名中3名の患者には、聴覚改善が見られました。
元々平均聴力レベル50デシベル以下であった患者3名は、聴力の低下を示しました。
元々平均聴力レベルが著しく低かった患者2名には、難聴の症状が見られました。
耳鳴りの症状は86%が改善、耳閉塞感の症状は68%が改善を示し、残りは変化無しの結果でした。
結果として低用量のゲンタマイシン投与により、ほとんどの患者が聴力や前庭機能を維持しながら、長期的にめまいを抑制することが可能であることが分かりました。
この治療方法は、前庭機能を安定させ、前庭の効果的なリハビリを促すことができると考えられます。

Cambridge University Press, The Journal of Laryngology & Otology, 2006年3月16日
https://www.cambridge.org/core/journals/journal-of-laryngology-and-otology/article/longterm-results-...