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コロナウイルスがこんなにも「拡散しやすい」理由

ウイルスの超拡散について

大量のウイルスを有する感染者がバーに足を踏み入れます。新型コロナウイルスを研究する研究者によると、これは超拡散事例に繋がる原因となるといいます。そして、この種の感染発生は、COVID-19を引き起こすコロナウイルスの特徴であるとみなされることが多くなってきています。

香港の超拡散事例

香港のランカイフォンのナイトライフ地区で起きた超拡散事例では、一人の感染者が大規模な集団感染を引き起こした可能性があります。このウイルスは、常連客、酒場労働者、ミュージシャン計106人の間で拡大したとされています。研究者によれば、この地区はウイルスを拡散しやすくする高リスク要因が集まっていると指摘されています。

感染者の行動とウイルスの拡散

このウイルスの超拡散を助長する主な特徴は、屋内の閉鎖環境で空気を介して伝染する能力です。また、感染者が他人への感染力を有するタイミングが重要であり、感染者の体調が悪化する1~2日前に、最も感染力が高まる可能性があることが示唆されています。これらの要因が組み合わさると、非常に多くの超拡散事例が発生する可能性が高まります。

このように、新型コロナウイルスは超拡散に適したウイルスであり、その抑制には従来の方法だけではなく、より強力な介入が必要であるという認識が広まっています。感染者の行動やウイルスの特性に関するさらなる研究が進められる中、現時点でもバーなどの密閉された場所での感染リスクを最小限にするための対策が重要です。


出典 2020年8月25日更新 NPR『Why The Coronavirus Is So 'Superspready'』(2020年8月26日に利用)
https://www.npr.org/sections/goatsandsoda/2020/08/25/905386953/why-the-novel-coronavirus-is-so-super...