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マスクに関する5つの神話とその真相

米国疾病予防管理センターがCOVID-19の拡散を減らすため、人々に公共エリアで布製のフェイスマスクを着用することを推奨して以来、マスクについて多くの議論がなされてきました。

布マスクは、コロナウイルスに曝されるリスクが高い医療従事者が使用するサージカルマスクやN95マスクとは異なります。
布マスクは、コロナウイルスを運ぶ空気中粒子の吸入を防ぐことができない可能性があります。
だからといって、着用する価値がないという意味ではありません。

本記事ではアーロン・ハミルトン医師が、マスクに関する一般的な誤解を訂正していきます。


神話#1: 布製マスクを着用しても無駄である

自家製の布マスクを着用することで、家族や同じコミュニティに属する人々の保護に役立ちます。

2019年の新型コロナウイルスは、主に咳やくしゃみ、または発話の際、人の鼻や口から発せられるウイルスの飛沫を介して拡散すると考えられています。
布製マスクは、他人が吸い込んで感染する可能性がある大きな飛沫が、空気中に噴出するのを防ぐ物理的なバリアとして機能します。

研究では、布マスクによって人が空気中に放出する微生物の数が減少することが示されています。
したがって、その地域でマスクを着用する人の数が多ければ多いほど、ウイルスが含まれている可能性のある飛沫が空間に放出される機会が減り、人々がウイルスにさらされるリスクが少なくなります。

専門家は、手で口や鼻に触ることも体内にウイルスが侵入する経路の一つであるとしており、マスクをすることで、触りにくくなる効果もあります。


神話#2: 体調が悪く無ければマスクを着用する必要はない

問題は、コロナウイルスに感染した人すべてが体調を崩す訳ではないということです。
中国の報告によると、感染しても症状が全く表れない人もいるといいます。
これらの人は、咳やくしゃみ、発話の際、知らない内に他人に感染させる可能性があります。
これは、ウイルスが急速に拡大した主な要因であると考えられています。

したがって、誰が感染しているのか定かではないため、皆がマスクを着用することが最善策なのです。
マスクの着用は、公共の利益に繋がります。
他人への気遣いを示す行動なのです。


神話#3: マスクを着用していれば、ソーシャルディスタンスや自宅待機は必要ない

マスクはコロナウイルスの蔓延を防止する戦略のほんの一部です。
残念ながら、マスク単体では咳やくしゃみを防ぐことはできませんし、感染自体を防ぐこともできません。

ですので、自分自身を守るためには、他人が周囲にいる時は適切なソーシャルディスタンスを実施し、大人数で集まることをせず、頻繁に手洗いを行うなどといった推奨事項全てに従うことが大切です。


神話#4: マスクは口を覆えば問題無い

マスクは口だけでなく鼻も覆う必要があります。
顔にぴったりと密着させる必要がありますが、呼吸に制限がかからないよう、顔の側面がきつすぎない状態にしましょう。
紐やイヤーループで固定できるマスクを選びましょう。
マスクは首や顎、頭上で着用してはいけません。このようは方法では、保護効果がありません。


神話#5: マスクを着用すると体調を崩す

ソーシャルメディアでは、マスクを着用すると、吐き出した二酸化炭素を再吸入するため、体調を崩す可能性があるとの見解が見られます。
高濃度の二酸化炭素を吸入することは危険ですが、特に短期間のみの着用であれば、布マスクの着用によりこれが起こることはまず考えられません。

ただし、布マスクを着用すべきでない人もいます。
これには、2歳未満の子供の他、呼吸障害のある人や、援助なしではマスクを外せない人が含まれます。

出典 2020年6月4日更新 health essentials『5 Myths About Coronavirus and Face Masks, Debunked』(2020年6月5日に利用)
https://www.weforum.org/agenda/2020/06/coronavirus-second-wave/