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メトホルミン:膵管腺癌(PDAC)患者における生存率の増加に関係

メトホルミンでの治療が、糖尿病で膵管腺癌(PDAC)の患者においての生存率の増加と関連している可能性があります。
これは、アメリカンジャーナルの消化器内科部でに発表された新しい研究での知見です。

研究者は、2007年から2011年の間にPDACと診断された糖尿病患者を識別する、メディケア関連のサーベイランス、疫学、および最終結果のレジストリ(SEER)からのデータを分析しました。
彼らの研究では、1,916人の患者が癌と診断される前に、少なくとも1年間、血糖降下薬を服用していたことがわかりました。

これらの結果では、メトホルミンを服用していた1,098人、57.3%の患者は、他の糖尿病薬を服用していた818人、42.7%の患者よりも、平均生存期間が長いという結果となりました。

癌と診断される前に2年以上、メトホルミンを服用していた人の死亡についてのハザード比は、メトホルミンを服用していない人に対して0.88(95% CI0.79-0.98, P=0.02)でした。

メトホルミンと非メトホルミン群の間での差異は、チャールソンスコア、糖尿病合併症重症度指数、または他の血糖降下薬(すべての発生率でP <0.01)の使用に関わらず、層別解析で持続されました。
また、メトホルミンでの生存率の増加は、非転移性及び転移性疾患の両方において同定されました。

著者らは、その結果を確認するためにはさらなる研究が必要なことを示唆し、結論付けています。
それらが確認されることで糖尿病のあるPDACの患者に対する化学療法の補助としてメトホルミンを推奨することができるのです。

(記事元)http://www.empr.com/news/metformin-tied-to-increased-survival-in-pancreatic-ca-patients/article/512268/