メラトニン分泌低下により2型糖尿病のリスク増大
メラトニンと2型糖尿病の関連性
メラトニンの役割は睡眠と目覚めのサイクルだけではありません。最新の研究によれば、メラトニンの分泌が2型糖尿病のリスクに影響を与える可能性があることが明らかになりました。
メラトニンの役割と糖尿病リスク
過去の研究で、メラトニンはエネルギー代謝を調節し、体重のコントロールに関与していることが示されています。さらに、メラトニン受容体の機能低下は2型糖尿病との関連が指摘されています。この関連性について、ブリガムアンドウィメンズ病院などの研究者が詳細な調査を行いました。
研究の方法と結果
研究では、2000年から2012年までの期間に2型糖尿病を発症した女性と対照グループを対象に調査が行われました。メラトニンの分泌量と糖尿病リスクの関連性を調査するため、さまざまな要因が考慮されました。その結果、メラトニンの分泌量が低いグループでは、2型糖尿病を発症するリスクが高くなる傾向が見られました。
将来の展望
この研究により、メラトニンの分泌量が2型糖尿病のリスクに影響を与える可能性が示唆されました。しかしながら、暗闇での滞在やサプリメントの投与によってメラトニン分泌量を増加させることがインスリン抵抗性を改善し、2型糖尿病のリスクを低減させるかどうかは、さらなる研究が必要です。今後の研究によって、メラトニンが糖尿病の予防や治療に有用であるかどうかが明らかにされることが期待されています。
【参照記事】
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/04/130402162420.htm