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JapanRx / ランニングは早期死亡リスクの大幅な低下と関連している

ランニングは早期死亡リスクの大幅な低下と関連している

「British Journal of Sports Medicine」誌のオンライン版に発表された既存エビデンスのプール解析によると、ランニングを行う量によらず、あらゆる原因による早期死亡リスクの大幅な低下と関連しているといいます。

ランニングを行う人が増えれば(長い距離を早く走る必要はない)、人々の健康や寿命が大幅に改善するだろう、と研究者は結論付けました。

ランニングがどのようにあらゆる原因、特に心血管疾患やがんによる死亡リスクを低下させるのかは明らかではないと、研究者は述べています。

また、この様な効果を得るために必要なランニング量や、頻度や時間、ペースを上げる、言い換えれば「量」を増やすことで効果が増すかどうかについてもわかっていません。

これを解明するため研究者は、広範囲な学術データベースの中から、関連のある公開済みの研究や学会発表、博士論文のシステマティック・レビューを行いました。

彼らはランニング/ジョギングと心血管疾患やがん、その他全ての原因による死亡リスクの関連に関する研究を調べました。

彼らは計232,149人と対象とし、被験者の健康状態の追跡調査を5.5年~35年間行った14件の研究を見つけました。
この期間に、25,951人の研究被験者が死亡しました。

研究データをプール解析した所、量によらずランニングを行った場合、ランニングを行わなかった場合と比較して、男女両方においてあらゆる原因による死亡リスクが27%低下しました。

例えば週1回以下であったり、1回のランニングが50分以下、毎時6マイル(8キロ)以下のスピードであるなど、「量」が少なかった場合でも、大幅な健康/長寿効果と関連しているようした。

推奨される毎週の激しい運動に満たない25分のランニングでも、死亡リスクを低下させることができるのです。
このため、主に時間の不足により十分な運動ができていない人にとってランニングは良い選択肢である可能性があると、研究者は示唆しています。

しかし、「量」を増やしても、あらゆる原因による死亡リスクの更なる低下しなかったことが、分析では示されました。

これは観察研究であるため、原因を明らかにすることはできません。
また研究者は、調査を行った研究の多くが小規模であり、各研究方法も大幅に異なるため、これが結果に影響している可能性もあると警告しています。

それにもかかわらず、研究者は、量によらずランニングをすることは、しないよりも良いことを示唆し、「ランニングを行う頻度を増やすことで、その量には関わらず、健康や長寿の大幅な改善につながる可能性がある」と結論付けています。

出典: 2019年11月4日更新 Science Daily『Any amount of running linked to significantly lower risk of early death』(2019年11月15日に利用)
https://www.sciencedaily.com/releases/2019/11/191104190653.htm