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JapanRx / 乾癬がC型肝炎の治療を開始することで改善

乾癬がC型肝炎の治療を開始することで改善

研究者らは、C型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療開始と同時に乾癬が改善されたという症例を初めて報告しています。  
この症例報告の所見詳細は米国内科学会 発行の医学学術雑誌『アナルズ・オブ・インターナル・メディシン』に掲載されています。  

乾癬は、炎症性サイトカインの全身性炎症および過剰産生の増加に関連し発症する慢性免疫媒介性皮膚疾患です。   
HCV感染と乾癬との関係は不明であるものの、HCVの存在は炎症性サイトカインの発現を変化させる可能性があり、感受性のある患者において、どのように乾癬が発現するかを変化させる可能性があります。  

大阪市立大学(大阪府)の研究者らは、HCV治療を受けていない80歳の男性で、9年の乾癬既往歴があり、局所療法をベタメタゾンとビタミンD3アナログカルシポトリオールで行なっていた患者の症例を報告しました。   患者のHCVはそれまで治療されておらず、研究者らは、HCV感染を治療するために、12週間、経口薬レジパスビル・ソフォスビル(配合薬)を投与しました。  

治療開始時の血中HCV RNA(ウイルスの遺伝子)の値は6.5 log10 IU / mLでしたが、レジパスビル・ソホスブビル配合薬の治療開始後急速に減少しました。  
HCVは4週目までにポリメラーゼ連鎖反応試験で検出されなくなり、治療が完了してから24週間は検出されませんでした。  
さらに、リジパスビル - ソフォスビル療法の開始直後に、患者の乾癬皮膚病変も徐々に解消し始めました。   研究者らは、この症例が、直接作用型抗ウイルス薬による治療が開始されたときに、乾癬の改善が示された初めての症例であると考えています。  


【以下のウェブサイトより引用】
https://medicalxpress.com/news/2018-01-patient-psoriasis-hepatitis-therapy.html