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JapanRx / 大規模試験で、心臓病には薬が侵襲的手術と同様の効果がある可能性が示される

大規模試験で、心臓病には薬が侵襲的手術と同様の効果がある可能性が示される

とある大規模試験によると、安定心疾患を患うリスクの高い患者には、薬剤単独でも、ステントやバイパス手術といった侵襲的な心臓手術と同じ程度の効果がある可能性があるといいます。
この調査結果は土曜日に米国心臓病協会の年次会議で発表されました。

侵襲的な手術は一部の患者の胸痛や生活の質を向上することがわかっている一方、後の心臓発作や不安定な胸痛や心不全による入院、心停止後の蘇生、心血管要因による死亡など、主要な予後の大部分において有意な差は出ていません。

「患者は、この治療で寿命が延びるのかどうかが知りたいのです。」と、この研究に携わった、ニューヨーク大学ランゴーン・ヘルスの臨床化学で上級副学部長を務めるジャディス・ホックマン医師は言います。
「私たちの研究では、治療による延命効果を示す証拠は見られませんでした。」

ステントおよびバイパス手術は、一般的に心臓発作を起こした患者に用いられますが、
安定しており、運動中の閉塞や胸痛があるものの急性心臓発作を起こした訳ではない患者への介入に関しては、盛んな議論が行われてきました。

心筋機能低下や心臓の主要な冠動脈の狭窄がある患者群を含め、心臓発作を起こした患者はこの研究には含まれていませんでした。

しかし、安定した心疾患を患う患者に関しては「異常なストレスを与える検査を用いて患者を選定しました。」とホックマン氏は説明しています。

「ステントやバイパス手術を用いた侵襲的な方法で効果がある人がいるとしたら、このような患者だろうと考えました。」

2012年に実施されたこの国際試験は、37ヵ国の5,000人以上の患者を対象とした、この種の最も大規模な研究であったと研究者は語ります。
ホックマン氏は、この研究は、類似の結論を出したものの、研究の設計方法のため部分的に医師から広く受け入れられなかった過去の二つの研究に基づいていたと話します。

無症候性の患者が侵襲的治療を受けなかった場合、ホックマン氏は、過去の研究に基づくと、米国で数億ドルの節約になる可能性があると推測しています。

出典: 2019年11月16日更新 CNN Health『For heart disease, meds may work as well as invasive surgery, major trial shows』(2019年11月19日に利用)
https://edition.cnn.com/2019/11/16/health/ischemia-trial-invasive-stable-heart-disease-studybn/index...