電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 妊婦の高血圧に関連する死亡が急増

妊婦の高血圧に関連する死亡が急増

202215日(ヘルスディニュース)- 妊娠中および妊娠後に死亡している慢性高血圧のアメリカ人女性の数が急増している、と新しい研究が警告しています。

1979年から2018年までの米国で出生した15500万人のうち、3,200人以上の母親が高血圧関連が原因で死亡しました。

これはこの期間全体で15倍の増加です。

研究によると、そのリスクは黒人女性の間で特に高いことがわかりました。

「女性は妊娠中に出産前ケアを適切かつタイムリーに開始する必要がありますが、重要なことは、妊娠前に高血圧を診断し、そして、薬剤による治療は非常に重要です。」

と、ニュージャージー州ニューブランズウィックにあるラトガーズロバートウッドジョンソン医科大学の疫学および生物統計学の責任者である、筆頭著者のカンデ・アナント博士は述べています。

「血圧を頻繁にチェックし、食事内容と体重を監視することを目標に検討してください。」

研究によると、米国では過去40年間に妊娠中の高血圧(子癇前症)による妊産婦死亡率は低下しましたが、慢性高血圧による死亡率は平均して年間約9%増加しました。

「この好ましくない傾向は、当惑するような人種格差もあります。黒人女性は白人女性よりも実質的、かつ不釣り合いにリスクが高くなっています。」

と彼は述べました。

「この研究は、高齢者、肥満、ケアを受けることができる状況かどうかといったことでの『人種的不平等』などの分野に焦点を当てており、その改善の必要性を強調しています。」

研究によると妊産婦死亡の約3分の1は出産前に発生します。そして、出産日当日、または1週間以内が3分の1です。。そしてまた、3分の1が出産後、1週間以内です。

妊娠関連の死亡の主な原因は、高血圧障害を含む心臓と血管の病気であることを研究者らは発見しました。

彼らは、妊産婦死亡の75%が予防は可能であると推定しています。

特に、高血圧に関連するものは年齢とともに増加し、45歳から49歳までの女性の間で最も高くなりました。また、死亡率も肥満とともに増加しました。

黒人女性の間では、そのリスクはさらに高いことがわかりました。

白人女性と比較して、彼らは血圧関連の原因で死亡するリスクが3倍〜4倍あることが研究でわかりました。

そして、アナント博士は、人種格差は40年間続いていると述べました。

子癇前症の治療は改善されたものの、慢性高血圧の治療は改善されなかったと彼は言い、おそらく多くの女性が診断されていないためだろうと述べました。

別の要因としては、妊娠初期の高血圧の治療ですが、最良の方法は明確ではありません。

ライフスタイルの変化により大きな違いが生まれるかもしれないとアナント博士は述べました。

これには、禁煙と飲酒、健康的な食事の摂取、妊娠前と妊娠中の健康的な体重の維持があります。

研究によると、子癇前症の女性の約10人に8人は、妊娠後に血圧が正常に戻ることが確認されています。しかし、高血圧は約20%の女性で一生続くとアナント博士は言いました。

ボルチモアにあるジョンズホプキンス大学医学部の予防心臓病学の副所長であるエリン・ミコス博士は、調査結果をレビューしました。

彼女は、医師は妊娠中に発症する高血圧の新規症例を特定して治療するためのより良い手当が行われると言いましたが、この研究は彼らが慢性高血圧にうまく対処していないことを示しています。

「現在、真に妊産婦死亡を引き起こしているのは慢性高血圧です。」

と彼女は言いました。

「医師は子癇前症に注意を払ってより良いケアをしていると思いますが、妊娠する前の若い女性の高血圧はそれほど高くありません。」

良いニュースとしては、慢性的な高血圧を防ぐことができることだとミコス博士は言いました。

主な危険因子は、加齢と肥満です、そして、肥満は予防可能であると彼女は言いました。

「しかし、残念ながら、アメリカの人口における肥満レベルは史上最高であり、不健康な食事を摂取するというライフスタイル要因、運動不足、座りがちな生活が主な原因です。」

とミコス博士は述べ治療に手が届かないことも要因だと述べました。

「他のデータは、米国の妊婦と妊娠適齢期の女性の心臓血管の健康が時間とともに悪化していることを示しています。」

と彼女は言いました。

妊産婦死亡率が白人女性よりも黒人女性の方が4倍高かったということは「容認できない」とミコス博士は述べ、その差に対する公衆衛生上の注意の必要性が急務だと言います。

「この人種的格差は、社会的不平等、治療に手が届かない人が多い、および全身的な人種差別に起因する可能性のある他の異なる治療による可能性が高い。」

と彼女は述べました。

ミコス博士が提案した最善の戦略は、体重管理と血圧チェックを通じて妊娠前の心臓の健康を改善することです。

彼女はまた、女性に自分の血圧を覚えておくように促しました。通常の血圧は120 / 80mmHg未満です。

「血圧がはるかに高くなるまで薬物療法で血圧を治療することはできないかもしれませんが、誰もが健康的なライフスタイルで恩恵を得ることができます。」

と彼女は述べました。

減量や健康体重の維持、運動の強化、塩分摂取量の削減、カリウムが豊富な食品を増やす、アルコール摂取を最小限に抑えることは全て役立つとミコス博士は述べています。



この新しい研究は、最近、Hypertension誌に掲載されました。



【以下のリンクより引用】

Deaths Linked to High Blood Pressure in Pregnant Women Are Soaring

Healthday

当社関連商品カテゴリー:高血圧