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小規模研究で、マラソンが腎臓を損傷することが示される

米国腎臓病ジャーナル(American Journal of Kidney Diseases)に掲載された研究によると、マラソンによる身体ストレスにより短期的な腎臓障害が起こる可能性があるといいます。

米国のイェール大学出身の研究者たちは、2015年のハートフォードマラソンに参加したランナーを対象に小規模な研究を行いました。
研究者らは、マラソンイベントの前後に被験者の血液と尿のサンプルを集めました。
その後、血清クレアチニン値、顕微鏡検査による腎臓細胞、および尿中のタンパク質値などの腎臓損傷に関する数種類のマーカーを分析しました。

結果、調査対象となったランナーの82%が、マラソン直後にステージ1の急性腎障害を示していたことがわかりました。
これは、腎臓が血液から老廃物をろ過する作用が妨げられた状態です。

ランナーの腎臓は2日以内に全回復しましたが、研究著者らはこの結果はマラソンの長期的な影響について疑問を投げかけるものであると言います。
このスポーツは世界的に人気が高まっていますが、イギリスではマラソン参加者がわずかに減少(2009年から2014年にかけて5.47%の減少)しました。

この研究の筆頭執筆者であるChirag Parikhは、次のように述べています。

「これについてさらに調査する必要があります。研究では、マラソンには心機能の変化も関連していることが示されています。私たちの研究は、腎臓もまたマラソンに関連したストレスに反応することを示したことで、この説をさらに深めるものとなりました。」

出典:2017年3月29日更新 Health Spectator UK 『Small study suggests marathons can damage your kidneys』(2019年5月3日に利用)
https://health.spectator.co.uk/small-study-suggests-marathons-can-cause-brief-damage-to-your-kidneys...