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心臓の健康のためには肉を減らそう

202184日(ヘルスディニュース)- あらゆる年齢の人々にとって、野菜中心の健康的な食事を摂ることは、心臓発作や心臓病のリスクを下げることにつながると2つの新しい研究が示しています。

どちらの研究も84日にアメリカ心臓協会誌(Journal of the American Heart Association)に掲載されており、心臓協会の食事のガイドラインを支持しています。

「栄養が豊富な野菜中心の食事は心血管の健康に有益です。野菜中心の食事といっても必ずしも菜食主義ということではありません。」

と、研究のひとつの共著者であるチェ・ユニ氏は述べています。

チェ氏はミネアポリスにあるミネソタ大学公衆衛生学部のポスドク研究員です。

「加工度が高くなく、なるべく限り自然に近い植物性食品の選択が可能です。」

とチェ氏はニュースリリースの中で述べています。

チェ氏の研究には、若い成人の冠状動脈リスク発生研究(CARDIA)に登録された約5,000人の米国の成人が含まれていました。

彼らは18歳から30歳で、1985年から1986年の登録時に心臓病はありませんでした。

32年間の追跡期間中に、約300人の参加者が、心臓発作、脳卒中、心不全、心臓関連の胸痛、または体のどこかの動脈が詰まるなどを含めた心血管疾患を発症しました。

しかし、最も栄養価の高い植物性食品を摂取した人々は、心血管疾患を発症する可能性が52%低くなりました。

心血管疾患から保護する食習慣には、果物、野菜、豆、ナッツ、全粒穀物をたっぷりと摂取し、高脂肪の赤身の肉といった、不健康な動物性食品を少なくすることがありました。

研究者はまた、25歳から50歳の間に最も食事内容を改善した参加者は、その間に食事の質が最も低下した参加者よりも心臓病を発症する可能性が61%低いことを発見しました。

研究参加者の中には菜食主義者が少なかったため、この研究では、肉、乳製品、卵を含むすべての動物性食品を除外した厳格な菜食主義での食事において、考えられる利点は評価できませんでした。

「私たちは、揚げ物以外の調理方法を用いた鶏肉、同じく揚げ物以外の魚、卵、低脂肪乳製品などの動物性食品を適度に含めることができると考えています。」
とチェ氏は述べました。

もうひとつの研究では、女性の健康イニシアチブからの123,000人以上の参加者が含まれていました。

『女性の健康イニシアチブ』は、閉経後の女性の深刻な健康状態の予防と早期発見を捜索している米国の長期研究です。

この新しい研究に登録された女性たちは、1993年から1998年の間に50歳から79歳(平均年齢62歳)で当時心血管疾患を患っていませんでした。

彼女らは、いわゆる『ポートフォリオダイエット』が心臓の問題のリスクを減らすかどうか、の調査のため、2017年まで追跡されました。

ポートフォリオダイエットにはナッツ、大豆、豆または豆腐からの植物性タンパク質、オーツ、大麦、オクラ、ナス、オレンジ、リンゴ、ベリーといった粘性のある可溶性繊維や、オリーブオイル、キャノーラオイル、アボカドが含まれる強化食品や一不飽和脂肪からの植物ステロールが含まれていました。

飽和脂肪と食事からのコレステロールの摂取は制限されていました。

研究によりポートフォリオダイエットに最も厳密に従った女性は、その頻度が少なかった女性と比較して、あらゆるタイプの心血管疾患を発症する可能性が11%低く、冠状動脈性心臓病を発症する可能性が14%低く、心不全を発症する可能性が17%低いことがわかりました。

「これらの結果は、人々がより多くのコレステロール低下植物性食品を食事に取り入れるのにはまだ間に合うという重要な機会を示しています。」

と、研究の上級著者であるジョン・シーヴァンパイパー博士は述べました。

彼はカナダのトロント大学の栄養学と医学の准教授です。

「ポートフォリオダイエットの食事パターンをさらに順守することで、おそらくコレステロール低下薬と同じくらい、更に心血管イベントを減らせるのではないかと期待しています。それでも、11%の削減は臨床的に意味があり、皆が利益を得るための最小しきい値も満たします。

この結果は、ポートフォリオダイエットが心臓の健康に利益をもたらすことを示しています。」

とシーヴァンパイパー博士は付け加えました。



【以下のリンクより引用】

Eating Less Meat Means a Healthier Heart

Healthday

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