電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 抜け毛と大気汚染:研究により、空気汚染の驚くべき影響が明らかに

抜け毛と大気汚染:研究により、空気汚染の驚くべき影響が明らかに

研究者は、健康であるにも関わらず抜け毛が起こる驚くべき理由を発見しました。
大気汚染への曝露は、脱毛につながる頭皮の問題に関連しています。

新しい研究では、微小粒子状物質(PM)として知られる大気汚染物質が、髪の成長を助ける重要なタンパク質に悪影響を与える可能性があることが示されています。
この汚染物質は、一般的に化石燃料や石炭、鉱業の他、セメントやセラミック、レンガといった材料の生産に由来します。

微小粒子状物質は、空気中に存在する固体粒子と滴の混合物です。
以前の研究では、こうした大気汚染物質は、心臓病やがん、呼吸器疾患を含む多くの健康障害の一因となる可能性があることが示されています。

最新の研究で、研究者はさまざまな濃度の塵とディーゼル排気粒状物を収集しました。
その後、研究チームは人間の頭皮細胞を汚染物質に24時間さらしました。

24時間後、研究者は特定のタンパク質を確認するため細胞を調べました。彼らは、塵とディーゼル粒状物が、髪の成長と形態形成を促進する作用があるタンパク質であるβ-カテニン値を低下させることを発見しました。

空気の質が悪いと、髪の成長と維持を助ける別のタンパク質であるサイクリンD1、サイクリンE、およびサイクリン依存性キナーゼ2(CDK2)も影響を受けます。
研究者たちは、細胞が汚染物質にさらされる時間が長くなるほど、必須タンパク質の値が低下する、と述べました。

「私たちの研究は、ヒト毛乳頭細胞に対する大気汚染物質の作用を説明するものであり、最も一般的な大気汚染物質がどのように脱毛を引き起こすかをを示しています。」と、韓国の未来科学研究センターの主任研究員、ヒョク・チュル・クォン氏は声明の中でのべました。

屋外の大気汚染は、世界中で毎年420万人の死者を出しています。
米国では、2015年から2017年にかけて、1億4100万人以上が大気汚染のある地域に住んでいたと推定されています。

研究者たちは、影響を受ける人口の増加にもかかわらず、空気の質がどれほど悪いと皮膚や髪にダメージを与える可能性があるかに関する情報が科学界にはまだ欠けていると研究者たちは語った。

「大気汚染とがん、慢性閉塞性肺疾患および心血管疾患などの深刻な疾患との関連性は十分に確立されていますが、特定の物質曝露が特に人間の皮膚や髪に与える影響に関する研究はほとんどありません。」とヒョク氏は言いました。

出典: 2019年10月9日更新 Medical Daily『Hair Loss And Air Pollution: Study Finds Surprising Effect Of Poor Air Quality』(2019年10月18日に利用)
https://www.medicaldaily.com/hair-loss-and-air-pollution-study-finds-surprising-effect-poor-air-qual...