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新しい研究で、COVID-19は糖尿病を引き起こす可能性があることが判明

COVID-19の感染者は、血糖値障害を発症するリスクが高い可能性があります。
研究者らが、新型コロナウイルスへの感染が、糖尿病の一形態を引き起こす可能性があることを発見しました。

ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載された新しい論文では、このウイルスの存在により、インスリン機能に影響を与える身体の変化が引き起こされることが示唆されています。
体が外部からの侵略者と戦うために必要な他のホルモンを産生するため、患者は一時的に疾患を発症します。

研究者は、CovDIABプロジェクトの一環として同論文を発表しました。
ポピュラーサイエンスが火曜日に報じた内容によると、研究者はCOVID-19感染後に糖尿病を発症した全ての人に関するデータを収集したといいます。

同プロジェクトのウェブサイトには、以下のように記載されています。
「人間とCOVID-19の接触における歴史は非常に短いことを考えると、このレジストリは、COVID-19関連の糖尿病が発症する過程やその博物学、及び最善の治療方法の理解を加速させるのに役立ちます。」

医学界はニューヨーク市でウイルスが発生し始めた後、コロナウイルス感染と糖尿病の関連を分析し始めました。

マウントシナイの医学教授であるジェフェリー・メカニック氏によると、多くの症例では、患者に糖尿病や重度の高血糖症による前糖尿病の発症歴がなかったといいます。

彼は、ニューヨークでCOVID-19症例が急速に増加した期間、マウントシナイ及びその他病院では、高血糖症の治療を行う症例数も増加したと述べています。
この新しい研究を実施した研究者らは、コロナウイルスが細胞と結合する過程が、患者の血糖障害発症に影響していると考えています。

「ウイルスはACE2受容体と呼ばれるタンパク質に結合します。このタンパク質は基本的にウイルスが細胞に侵入するための鍵穴のようなものです。」と、研究著者の一人であり、キングス・カレッジ・ロンドンで糖尿病及び減量外科手術の教授を務めるフランセスコ・ルビノ氏は述べています。

ACE2受容体は、肺の中に分散して存在します。
しかし、膵臓や脂肪組織、小腸、肝臓、腎臓にもこのタンパク質は存在し、全て「糖代謝において重要な役割を果たす」とルビノ氏は語りました。

ただし、COVID-19によって引き起こされる糖尿病は一時的なもののようです。
患者の多くは、コロナウイルス感染から回復した後、血糖障害が起こらなくなりました。

研究者らは、COVID-19が患者の一時的な糖尿病をどのようにして直接誘発するのか、そして全ての人の高血糖症状が感染回復後に消失するかどうかは、完全に理解できていません。

ルビノ氏は、COVID-19感染者は、激しい喉の渇きやトイレの使用頻度増加、混乱、視界のぼやけ、極度の疲労といった糖尿病症状について、注意して観察するべきだと述べました。

出典 2020年6月22日更新 Medical Daily『New Study Finds COVID-19 Could Trigger Diabetes』(2020年6月23日に利用)
https://www.medicaldaily.com/new-study-finds-covid-19-could-trigger-diabetes-coronavirus-novel-coron...