痛みを伴う膝や腰へのステロイド注射が適しているのはいつなのか？

コルチコステロイドは包括的な治療計画の一環として関節炎の痛みを和らげることができます。

どう歩いても膝や腰に痛みが出てきたら関節炎の治療を検討しましょう。

治療薬はボトルに入っているとは限りません。コルチコステロイド注射は、硬直した痛みを伴う関節の緩和にも役立ちます。

コルチコステロイドは、関節内部の炎症を軽減します。

「炎症による腫れと熱があり、痛みがあります。」

とPA-Cの医科助手であるフィリップ・ゴルニック氏は説明します。

「炎症が軽減されると、痛みが少なくなり、機動性が向上し、機能を取り戻すことができます。」

ステロイド注射は、関節炎を引き起こす自己免疫疾患である関節リウマチ（RA）と、関節炎の変性型である変形性関節症（OA）の両方に有用です。

痛みを和らげることはできますが、関節炎の進行を遅らせることはありません。

膝関節および股関節炎の場合、ステロイド注射のみで治療することはできません。

それらは包括的な関節炎戦略の一部にすぎません。

コルチコステロイド注射に期待すること

膝のコルチコステロイド注射は、医師のオフィスで受けることができます。

股関節注射は技術的に難しく、診察室で簡単に行うことはできません。

医師は、蛍光透視法（リアルタイムX線）または超音波を使用して注入する適切な場所を見つけるため、炎症周辺の神経に損傷を与えません。

通常、股関節コルチコステロイド注射のために特別に訓練された放射線科医が診察を行います。

ステロイドを注射する前に、医師は皮膚を消毒し、麻酔薬を注射またはスプレーして、針刺しを感じないようにします。

リドカインのような麻痺薬も注射に混ぜられる場合があります。

「麻痺薬は通常、注射後1〜2分以内に膝の不快感をいくらか軽減します。」

とゴルニック氏は言います。

「それらは数時間は作用します。」

注射後に何が起こるか

注射の後の最初の数日間は、痛みがあるのが一般的です。

痛みを和らげるために水で冷やします。

他の考えられる副作用には、感染、神経損傷、皮膚の変色、および炎症部周辺の骨の衰弱（骨粗鬆症）などがあります。しかし、これらはまれです。

注射を受けてから1〜4日以内に、ステロイドが効き始めて炎症が緩和されます。

痛みの緩和が現れる期間は、関節炎の重症度によって異なります。

「患者が膝関節の内部に軽度から中程度の変化がある場合、早い段階で患者を見ている場合、患者は注射が長時間続く可能性がはるかに　　　　　高くなります。」

とゴルニック氏は言います。

注射の効果は、軽度から中等度の関節炎の人では3ヶ月以上続くことがありますが、より重度の関節炎の人は数週間以内に症状が再発する可能性があります。

注射は3か月または4か月に1回繰り返すことができますが、注射を打てるのは年に4回までです。

ステロイド注射をやりすぎると、実際に関節の損傷を早める可能性があるとゴルニック氏は言います。

コルチコステロイドが効かない場合は、ヒアルロン酸などの別のタイプの注射を試すことができます。

ステロイド注射は関節炎の痛みを一時的に軽減しますが、長期的な解決策ではありません。

「ほとんどの患者では、関節炎が進行します。最終的にはおそらく効果がなくなるでしょう。」

とゴルニック氏は言います。

「そうなった場合は、患者の痛みと不快感を軽減するために関節置換手術を考えます。」

【以下のウェブサイトより引用】

Cleveland Clinic health essentials