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JapanRx / 皮膚科医が教える口周囲皮膚炎の治療方法

皮膚科医が教える口周囲皮膚炎の治療方法

多くの人は、口周囲皮膚炎とは口の周りに発生するニキビもしくは湿疹の様な発疹であり、治療可能であることを知りません。

<自己診断を避ける>
この発疹について素知ろうとグーグル検索を行うと、誤った判断を招く恐れがあります。
「口周囲皮膚炎は脂漏性皮膚炎や酒さ、アトピー性皮膚炎、ニキビのように見えることがあります。」と、ノースカロライナ州チャペルヒルにあるチャペルヒル皮膚科およびレーザーセンターで皮膚科医を務めるクリス・G・アディガン医師は言います。
「そのため、きちんと認定皮膚科医による診断を受ける必要があります。」


<医師から抗生物質の処方を受ける>
症状が軽度の場合、抗生物質が効果的である場合があります。
「口周囲皮膚炎は、抗生物質の外用薬および経口薬を用いて効果的に治療できることがあります。」と、アディガン医師は言います。
「軽度の場合、一般的に治療期間は1カ月程度と短くなります。」


<原因となっている製品の使用を止める>
特にスキンケア製品の一部には口周囲皮膚炎を引き起こすことが知られている製品があり、場合によっては、顔に塗る製品の数を減らすだけで、発疹が無くなることがあります。
「軽度な口周囲皮膚炎の治療には、”スキンデトックス”が効果を示すことが多々あります。」と、ミネソタ州ローズビルにあるタリーン皮膚科で皮膚科医を務め、またミネソタ大学大学で皮膚科の非常勤助教授を務めるモヒバ・タリーン医師は言います。
「全てのスキンケア製品の使用を中止し、低刺激性の洗浄剤と、さっぱりとした無香料の保湿剤のみを使用することで効果がある場合があります。」
タリーン医師によると、疾患の原因となる最も一般的な製品としては、フッ素入り歯磨き粉やリップバーム、香料入りの外用剤があるといいます。


<外用ステロイド薬は慎重に使用する>
外用ステロイド薬は短期間効果を示すことがありますが、長期的には問題を引き起すことがあります。
「外用ステロイドは発疹を抑制するため、結果としてステロイドの使用を止めると症状が再発することがあります。」と、アディガン医師は言います。
「再発した症状は外用ステロイド薬には反応せず、外用薬を継続的に使用することで症状が悪化する恐れもあります。」


<硫黄マスク(Sulfer Mask)を試してみる>
口周囲皮膚炎の自宅療法を探している人は、ちょっとした”スパ”の時間を作ると効果的かもしれません。
「軽度の症状なら、これだけで改善することがあります。」と、カリフォルニア州ソラナビーチにあるアートオブスキンで皮膚かいを務めるメラニー・パーム医師は言います。
※硫黄マスク(Sulfer Mask): 硫黄が配合されたスキンクリーム


<ティーツリーオイルやその他生薬の使用を避ける>
ニキビやその他皮膚疾患には効果的であることがありますが、こうしたハーブ製品はこの症状に使用すると逆効果となる可能性があります。
「市販薬やティーツリーオイルなどのハーブ製品は皮膚に強い刺激を与え、口周辺皮膚炎を悪化させる恐れがあります。」と、アディガン医師は言います。
「ハーブ製品でさえも、炎症のある肌に塗布すると皮膚のひりつきを引き起こすことがあります。」


<複数のクリームを使用する治療法に備える>
一般的に症状が重度の場合、医師より症状を改善する、複数の異なる薬が処方されることがあります。
「私たちが扱う患者の殆どは中等度から重度の症状を患っており、外用抗生物質や抗酵母薬、抗炎症薬、場合によっては加えて経口抗生物質が必要となります。」と、パーム医師は言います。「殆どの症例における代表的な治療法は、処方薬強度の薬剤療法が必要となります。」

出典: 2019年10月7日更新 The Healthy 『Here’s How You Should Treat Perioral Dermatitis, According to Dermatologists』(2019年10月9日に利用)
https://www.thehealthy.com/skin-health/acne/how-to-treat-perioral-dermatitis/