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睡眠不足だと甘い飲み物が欲しくなる?

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究によると、睡眠時間が5時間以下の人は、カフェイン入りの甘い飲み物をより多く飲む傾向にあるといいます。

この研究では因果関係が立証されていませんが、Sleep Healthの12月号に掲載される予定です。

研究者らは、食事習慣と健康に関する進行中の研究である米国国民健康栄養調査に参加した18,779人の記録を分析しました。
この研究には、睡眠週間の他、カフェイン入り、カフェイン無しの甘い飲み物の総摂取量の情報が含まれていました。

社会人口学的要因と健康状態を調整した後、研究者らは常時1日の睡眠時間が5時間以下であった人は、7~8時間の睡眠を取っていた人と比較して、カフェイン入りの甘い飲み物の摂取量が21%多いことを見出しました。

1日の睡眠時間が6時間であった人の消費量は、11%多くなりました。
しかし研究者らは、睡眠時間とジュースやお茶、ダイエット飲料の摂取量の間には関連を見出しませんでした。

この研究を率いたアリック・プラサー氏は、次のように述べています。
「私たちは、甘い飲み物と睡眠不足が互いに強め合うことで、不健康な砂糖の摂取習慣の排除がより困難になるというポジティブ・フィードバックのループがある可能性があると考えています。
このデータは、睡眠を改善することで、このループから抜け出し、代謝疾患との関連が知られる糖分摂取量の軽減に役立つ可能性があることを示しています。」

「睡眠時間が短い人は、目を覚まし日中の眠気を抑えるために砂糖で甘味付けされたカフェイン飲料を求める可能性があります。
しかし、こうした飲料の摂取が睡眠パターンに影響するかどうか、また睡眠が不足している人はこうした飲料をより多く摂取するようになるのかは明らかではありません。残念ながら、現在の研究データでは、この原因と結果に関する結論が示されていません。」

「睡眠時間が短すぎたり、甘い飲み物を飲みすぎたりすることは、どちらも肥満を含む代謝の健康悪化と関連しています。
甘い飲み物と睡眠不足は双方向に関係している可能性を考えると、睡眠時間や睡眠の質の改善が、甘い飲み物をたくさん摂取する人の心身の健康を向上する効果的で新しい治療法となる可能性があります。」

出典:2016年11月10日更新 Health Spectator UK 『Does being deprived of sleep make you crave sugary drinks?』(2019年5月21日に利用)
https://health.spectator.co.uk/lack-sleep-make-crave-sugary-drinks/