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睡眠時間とシフト勤務で血圧上昇の危険が増加

睡眠時間が短いことや、日中の昼寝、さらには長すぎる睡眠時間が、血圧上昇や心血管疾患のリスク増加と関連していることが、ベーカー心臓・糖尿病研究所の新たな研究でわかりました。

Nature Communicationsに掲載されたこの研究は、英国バイオバンクからのデータを使用し、年齢、性別、BMIなどの他の要因とは無関係に、交代勤務などの「概日リズム」を乱す行動が血圧の調整に悪影響を与えることを実証した最初の研究です。

研究の責任者でベーカー研究所心血管内分泌研究室長のモラグ・ヤング准教授は次のように述べました。

「睡眠の質の低下や夜勤は、男性と女性の両方で、またあらゆる年齢層で血圧の上昇と関連していることがわかりました。私たちが発見したのは、概日リズムがわずかでも同期していない場合、血圧に悪影響を及ぼすということです。」

この研究では、睡眠時間が5時間~6時間未満の常勤での夜勤労働者が最もリスクが高いとされるものの、混交シフト勤務で働いている人も血圧が上昇していることが判明しました。

 興味深いことに、長時間の睡眠もまた概日リズムに破壊的な影響を及ぼすとヤング准教授は述べました。

「健康な血圧を維持するための最適な睡眠時間は7時間睡眠であることがわかりました。」とヤング准教授は述べました。

「成人での7時間未満の睡眠不足や7時間以上の睡眠過多も悪影響を与えることがわかりました。

「常勤の夜勤労働者において血圧の最大の上昇を示しましたが、交代勤務で働いている人々も、常勤の夜勤労働者ほどではありませんが、血圧の上昇が示されました。

「私たちのデータはまた、短い睡眠と交代勤務が血圧に相加的に悪影響を及ぼすことを示しています。」

体の概日時計は、代謝機能、認知機能、心拍数、睡眠覚醒行動など、人体のほぼすべてのプロセスを制御しています。

体の正常な生物学的リズムが崩れると、体の同期が失われ、概日リズムが乱れ、悪影響が生じる可能性があります。

「シフト勤務などの非伝統的な行動やライフスタイルの要因によって引き起こされる、毎日の明暗サイクル、食事の摂取、活動の合図での予期せぬ変化が、全身および細胞レベルでの正常な生体リズムの維持に悪影響を及ぼし、臓器の機能を損なう可能性があります。」

とヤング助教授は述べました。

「血圧はよく特徴付けられた概日リズムに従っているため、このリズムの乱れは心臓血管の健康状態に重大な影響を及ぼします。」

「この研究は、食事、運動、アルコール摂取などの伝統的なライフスタイル要因に加えて、シフト勤務や不適切な睡眠時間が血圧に影響を与える要因であることを示しています。

適切な睡眠時間と睡眠行動を維持することは、特にシフト勤務者においては高血圧を発症するリスクを減らす追加的な方法となる可能性があります。」

 

 

【以下のリンクより引用】

Sleep length and shift work linked to increased risk of elevated blood pressure

Medical Xpress

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