電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 禁煙するための5つのヒント

禁煙するための5つのヒント

タバコは克服することが困難な依存症です。
統合医療医のイリーナ・トドロフ医師によると、あなたが吸っているものがタバコであれ、葉巻であれ、噛みタバコであれ、ベイプや電子タバコであれ、タバコをやめることは、何よりも重要なことの1つであるといいます。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では喫煙によって、毎日約1,300人が、年間480,000人が死亡しているといいます。
その上、CDCは、喫煙者は非喫煙者よりも平均して10年早く死亡するとの報告を出しています。
禁煙すれば、喫煙し続けた場合と比較して、死亡率が下がります。
人生の早い段階で禁煙すれば、死亡率の大幅な低下につながります。

とあるアメリカ医師会誌(JAMA)の研究では、ヘビースモーカーにおいては、禁煙すると喫煙者と比較して、5年以内に心疾患を発症するリスクが大幅に低下すると結論付けられています。
しかし、一度も喫煙したことが無い人と比較すると、過去に喫煙していた人の心血管疾患リスクは、禁煙後5年以上経っても、大幅に上昇したままでした。

トドロフ医師は、喫煙に役立つヒントとして、スマート(S.M.A.R.T)法を提唱しています。


<Sは戦略(Strategy)>

カウンセリングや様残な治療法を利用することで、ニコチン中毒を克服できる可能性が倍増します。

「禁煙に役立つ魔法の薬は存在しないため、個々人の成功目標に合わせたプログラムを利用してください。」と、トドロフ医師は言います。
「喫煙者の殆どは失敗するつもりで計画を立てている訳ではありませんが、計画は失敗に終わっています。習慣を断ち切ることは困難であり、多くの人には助けが必要です。」

喫煙するモチベーションがある人は、お住いの地域で利用可能なプログラムについて、かかりつけ医に尋ねてみましょう。


<Mはモチベーション(Motivation)>

禁煙の動機は個人的なものです。
金銭的な負担を軽減したり、健康問題を改善する他、子供たちの模範となりたいと考える人もいるでしょう。

「私は“Five Whys(5つの理由)と呼ばれるテクニックを用い、患者が禁煙したいと考える理由を見つける手助けをしています。」と、トドロフ医師は言います。
「これは、問題が存在する根本原因を見つけるために使用される、一般的な問題解決手法です。」

Five Whysテクニックを利用するには、禁煙する上で最も重要な理由を特定して下さい。
例としては、以下のようなものが挙げられます。

1.    喫煙は自分のために良くない。

2.    かかりつけの医師に診てもらうたび、禁煙するよううるさく言われている

3.    既に心臓障害と糖尿病を患っているため、喫煙によって死に繋がる可能性がある

4.    先週娘がベイプ(電子タバコ)を使用しているのを目撃し、娘の健康を案じている

5.    娘の健康を願っている

「理由を特定したら、いつ禁煙するかを決定します。」とトドロフ医師は言います。
「禁煙する日を特別な日にするため旅行を計画しましょう。喫煙が禁止されているイベントのボランティアをする、もしくは予定を詰め込みましょう。」


<Aは気付き(Awareness)>

ニコチン中毒や離脱症状、特に自分自身に当てはまる誘因について、出来る限りのことを学びましょう。
誘因には、ストレスや退屈の他、コーヒーを飲みながらタバコを吸ったり、喫煙者の友人の傍にいるなどといった特定の状況があります。
事前に誘因を特定しておくことで、再び喫煙を初めてしまうことなく、課題に対処することができます。

「ニコチン中毒は現実に存在し、これには身体的および行動的要因の両方が含まれます。両方の側面を理解することで、成功率が高まります。」と、トドロフ医師は言います。


<Rは理由(Reasons)>

禁煙の主な理由を特定するには、タバコ使用の長所と短所を比較してみましょう。

例えば、長所として、心疾患やがんリスクが低下することや、お金の節約しずっと行きたかった旅行に行けることが挙げられるかもしれません。

「耳にしたことのある一般的な短所としては、再び禁煙に失敗することに対する恐怖心や、喫煙者の友人を失う事、喫煙によるリラックス効果を得られなくなることが挙げられます。」と、トドロフ医師は言います。


<Tはタバコ無し(Tabako-free)の生活>

禁煙日を設定し、タバコなしで生活することに注力しましょう。

「通常、元喫煙者は、喫煙していたころの良い記憶を覚えています。」と、トドロフ医師は言います。
「代わりに、将来の事を考え、喫煙する選択肢が浮かばないようにしましょう。」

禁煙する理由を見つけ、自分の決断を支持する人々に囲まれ、お住いの地域で利用できるプログラムについて医師に相談し、禁煙日を設定して、タバコのない人生の旅をスタートしましょう。

出典 2020年7月14日更新 Health essentials『5 Tips for Quitting Tobacco』 (2020年7月15日に利用)
https://health.clevelandclinic.org/5-smart-tips-for-quitting-tobacco/