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精神的に疲れる仕事は「女性の糖尿病リスクを高める」

欧州内分泌学ジャーナル(European Journal of Endocrinology)に発表された新しい研究によると、
仕事が精神的に疲れると感じる女性は、2型糖尿病を発症する可能性がより高くなると言います。

調査結果は、指導などの精神的に疲弊する仕事は、女性の糖尿病のリスクを高める可能性があることを示唆しています。
これは雇用主や女性が、精神的疲労のある仕事に関連する潜在的な健康リスクをより意識すべきであることを示しています。

2型糖尿病は患者や社会にとって多大な負担となる上、心臓発作や脳卒中、失明、腎不全などの重大な健康障害を引き起こし得る疾患であり、患者数はますます増えています。
2型糖尿病発症リスクを高める可能性のある要因は、肥満や食事、運動、喫煙、家族の病歴など数多くあります。

研究期間中、研究者らは22年間にわたって、7万人以上の女性を対象に糖尿病発生率に対する精神疲労の影響を調べました。
対象女性の約75%が教育職業に従事しており、研究開始時点で24%の女性が、自身の仕事について非常に精神的に疲れると回答しています。
結果、研究開始時に仕事が精神的に疲れると答えた女性は、2型糖尿病発症率が21%高いことがわかりました。
これは年齢や身体活動レベル、食習慣、喫煙状況、血圧、糖尿病の家族歴、肥満指数(BMI)のような典型的な危険因子とは無関係でした。

この研究の筆頭著者であるGuy Fagherazzi氏は、次のように述べています。
「この女性たちの糖尿病リスクを増加させた要因は直接判断することはできませんが、研究結果では、これが典型的な2型糖尿病リスク要因によるものではないことが示されました。この結果は、女性における糖尿病の危険因子として、精神的疲労を考慮することの重要性を強調しています。」

「精神的に疲れる仕事と2型糖尿病は、どちらも増加しています。現状分かっていることは、職場での支援は、男性よりも女性の仕事関連のストレスに強い影響を与えるということです。したがって、ストレスの多い職場環境にいる女性への支援を増やすことで、2型糖尿病などの慢性疾患の予防に役立つ可能性があります。」

研究チームは現在、精神的疲労のある仕事が糖尿病患者にどのように影響するか、また摂るべき治療方法や、生活の質と糖尿病関連合併症なども含めた研究に関する計画を立てています。
この研究は、糖尿病患者の生活改善に役立ち得る新しい治療アプローチの開発に役立つかもしれません。

出典:2019年3月15日更新『Mentally tiring work ‘increases diabetes risk in women’』Health Spectator UK(2019年4月15日に利用)
https://health.spectator.co.uk/mentally-tiring-work-increases-diabetes-risk-in-women/