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肝疾患を予防するには?ウォーキングや筋力トレーニングがリスクを下げる

身体に活動的でいると、さらなるメリットがあることがわかりました。
新しい研究によると、ウォーキングや筋肉を鍛える運動をすることで、肝疾患による死亡リスクを大幅に減らすことができるといいます。

この調査結果は、26年以上にわたる117,000人の運動習慣の分析に基づいています。
研究者らは、この研究が肝硬変や慢性肝疾患リスクを抱える患者に推奨される運動ガイドの改善に役立つことを願っています。

慢性肝疾患の患者数は、年々増加しています。
これは肥満の増加とも関連しています。

「運動の利点は前から知られていますが、肝硬変や肝臓がんによる死亡率における運動の影響についてこれだけの規模で調査されたことは、今までありませんでした。」
と、ハーバード大学医学部とマサチューセッツ総合病院で主任研究員兼医学講師を務めるトレーシー・サイモン氏は述べています。

「私たちの調査結果では、ウォーキングと筋力トレーニングはどちらも、肝硬変に関連した死亡リスクの大幅な減少に関連していることが示されました。危険因子の修正について今の所分かっていることはほとんど無いため、これは重要な発見です。」
と、彼女は付け加えました。

この研究で、サイモン氏と彼女の研究チームは、女性約68,450人と男性約48,750人を対象に調査を行いました。
研究開始時、対象者に肝疾患はありませんでした。

研究者らは、1986年から2012年までの期間、2年に1度各被験者の運動の種類や強度を含む身体活動について尋ねました。
結果、毎週より多くのウォーキングを行った成人は、最も身体活動が低かった成人と比較して、肝硬変関連の死亡率が73%低くなりました。

また、毎日の日課としてウォーキングと筋肉を鍛える運動を組み合わせて行っていた人は、リスクが著しく低い結果となりました。

研究者らは、この研究はアメリカ人を対象に大規模に行われ、詳細な身体活動を最新の方法でこれだけ長期間にわたって測定した最初の試みであると述べています。
彼らは、研究期間を長期化したことで、身体活動と肝臓関連疾患の関係性をより正確に推測することができたと話しています。

「アメリカでは肝硬変による死亡者数が急激に増加しており、この数は2030年までに3倍になると予測されています。」とサイモン氏は言います。
「私たちの調査結果は、肝硬変リスクのある患者の症状悪化を防ぐのに最適な身体活動強度を定義するための、さらなる研究の必要性を裏づけるものとなりました。」

出典:2019年5月20日更新 Medical Daily 『How To Avoid Liver Disease: Walk, Join Strength Training For Lower Risk』(2019年5月22日に利用)
https://www.medicaldaily.com/avoid-liver-disease-walk-join-strength-training-lower-risk-435252