電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 蓋をせずにトイレを流すとコロナウイルスの粒子が拡散する

蓋をせずにトイレを流すとコロナウイルスの粒子が拡散する

新しい研究によると、トイレの水を流すと便器の上最大3フィートの範囲に 微小なエアロゾル液滴の霧が発生し、そこにコロナウイルスが含まれている可能性があると言います。


<トイレを流すことで、どのようにしてコロナウイルスが拡散するか>

現状、コロナウイルスは主に空気中の飛沫によって人から人へ感染することが既に知られています。
しかしここに、トイレを流す前に蓋を閉める必要がある理由が、もう一つ存在します。
コロナウイルスは、感染者の糞便中の粒子を介して、感染が拡大する可能性があるのです。

そして、この説は正しいことが証明されました。
複数の研究(具体的には、アメリカ物理学研究所が行った研究)によって、トイレを流すとコロナウイルスを含み得る小さな液滴が、最大3フィート(約0.9メートル)噴出する可能性があることが明らかになったのです。
噴出した液滴はトイレ内の地面や物の表面上に落ちるまで約1分間空気中に留まる上、別のトイレの利用者が吸引する可能性もあります。
そのため、公衆トイレは、特に感染者が利用した場合、非常にリスクが高い場所となる可能性があります。

「忙しい時間帯の家庭用トイレや、人口密度の高い地域の公衆トイレなど、トイレの使用者が多い状況では、感染の拡大速度はさらに増すことが予測されます。」と、研究の共同著者であり、揚州大学で流体力学を研究するJi-Xiang Wang氏は述べました。

この研究では、閉鎖空間や人混み、他者との接触、ソーシャルディスタンスを順守しない人の増加に加えて、米国やその他の国々による経済活動の再開が続くことで、更にリスクが高まることが強調されています。

研究の際、研究者らは、トイレを流した後の液滴の動きを追跡できるようにするために、流体力学モデルを使用しました。
これにより、トイレを流すと小さな乱気流が発生して気流が変化し、慣性によって上方向に連なる空気中の渦が発生することがわかりました。

「したがって、気流の渦は便器上部の空気エリアにも発生します。」と研究者らは記載しています。

そのため研究者らは、トイレを流す前に蓋を閉める必要があると提案しています。

出典 2020年6月17日更新 Medical Daily『Flushing Toilet Without Lid On Could Spread Coronavirus Particles』(2020年6月18日に利用)
https://www.medicaldaily.com/flushing-toilet-without-lid-could-spread-coronavirus-particles-novel-45...