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JapanRx / 開発途上国での乳がんリスク

開発途上国での乳がんリスク

9回目の欧州乳癌会議で開催されるプレゼンテーションでは、乳癌の世界での影響について話されました。 乳がんを減らすことができる兆しはあるようですが、まだまだそれには時間がかかりそうです。 フランスの国際予防研究所(IPRI)でストラスクライド大学ピーター·ボイル大学教授によれば毎年160万人の乳がん患者が見つかっているようです。 乳がんの発生率は毎年3.1%の割合で増加しており、1年で約45万人が死亡しています。 ボイル教授は新しい乳がん患者の大半は先進国の女性の間であるが、毎年の死亡者数は非先進国と先進国で等しいと見られています。 国の貧困状況により、乳がん患者の死亡率に違いがあるということが分かりました。 IPRIはWorld Brest Cancer Report2012(乳がん報告書)を発表し、 英国やオーストラリアなどの先進国では、III期(後期)とIV期(転移性)乳がんと最初に診断された女性は少なく、 ケニアやウガンダなど発展途上国では診断された時にほとんどの女性がステージIII期とIV期の段階であることが分かりました。 発展途上国の女性達は乳がんの早期発見が必要であることが報告されました。 ボイル教授は「「乳がんステージⅠからⅡの生存率は12%となっており、ステージⅢからⅣでは30%となっております。 乳がんが進行する前に発見するためやるべき事は非先進国の女性達に乳がんの検査へ行くよう啓蒙することです。」と述べています。 乳がんの患者発見率増加にあたっては、多くの要素が関係しており人口増加や寿命の延び、病気に対する意識の高さなどがあります。 乳がんの発見のため、治療施設が必要ですが開発途上国では機材などが充実しておらず、特に放射線治療施設が足りていません。 さらに開発途上国の乳がん患者の女性達は痛みを緩和するためのモルヒネなどの薬を入手できないため使用ができません。

一方スコットランドではこの100年で乳がんの死亡率が最低値を記録しました。これは有効的な治療法が確立されてきており患者がその治療を受けれる事 さらに国民保健サービス(NHS)の乳がんプログラム、病気治療の無料化、女性の病気への意識の高まりなどの結果と見られています。 スコットランドでも社会的地位、所得、ライフスタイルにより病状に大きな違いがあります。 2人の乳がんと診断されたスコットランド人女性のデータによると 同年齢で同じ時期に同じ治療を受け、同じ腫瘍の特性を持っていました。 一方の女性は裕福な地区に住んでおり、もう一方は低所得の地区に住んでおり、 2人の5年後の生存率は10%の差がありました。 昨年Medical News Todayは所得の低い若い女性は、裕福な女性に比べて乳がんの発見に遅れがあると報告しました。 現在そのような違いをなくすことが喫緊の課題とされています。 ボイル教授は「途上国では病気への意識が低かったり、治療施設がない治療可能な病気での死亡ケースが多くあります。現在の状況解明と多くの人にそれを伝えることで、良い方向に向かうようにする重要な役割を私達は担っていま す。」と述べています。

以下のサイトより引用
http://www.medicalnewstoday.com/articles/274337.php