電話: (050) 5534-5772

平日09:30~18:30(日本時間)

JapanRx / 電子タバコは、喘息や肺機能低下に関連する毒素で汚染されている

電子タバコは、喘息や肺機能低下に関連する毒素で汚染されている

米国で人気のある一連の電子タバコ製品は、多くの健康上の問題を引き起こし得る細菌や真菌の毒素で汚染されている、と新しい研究は示しています。
ハーバード大学の研究者らは、このような汚染が急性および慢性の呼吸器障害を引き起こす可能性があると警告しました。

この調査結果は75本の電子タバコカートリッジと液体を分析したもので、これらの製品は全て米国市場で入手可能です。
研究者らは、製品の81%がほとんどの真菌の細胞壁に見られるグルカンを含み、27%はグラム陰性菌由来の微生物である内毒素の痕跡を示していたことを発見しました。

これらの毒素へ曝されることは、喘息や肺機能の低下、炎症などのヒトの健康問題に関連しています。

同研究の著者で環境遺伝学の教授であるDavid Christiani氏は、発表の中で次のように述べています。
「電子タバコ製品中にこれらの毒素が見つかったことで、使用者の呼吸器に対する悪影響の可能性についての懸念の高まりを増大させました。」

環境医学展望ジャーナル(journal Environmental Health Perspectives)に掲載される予定となっているこの研究は、電子タバコに使用される化学物質が深刻な呼吸器疾患や慢性的な肺障害を引き起こす可能性があることを示唆した以前の研究を裏付けています。

「電子タバコの使用者は、有害な化学物質を吸入することに加えて、エンドトキシンやグルカンのような生物汚染にもさらされる可能性があります。」
この論文の筆頭著者であり、この研究に携わったMi-Sun Lee氏は、このように述べました。
 「これらの新しい発見は、電子タバコの規制方針を策定する際に考慮されるべきです。」

研究チームは、こうした製品の汚染は原材料または完成した電子タバコ製品の製造中に発生する可能性があると述べました。
内毒素とグルカンは両方綿繊維の汚染物質として知られているため、毒素の供給源の1つは、電子タバコカートリッジに使用される綿芯である可能性があります。

試験中に調べたカートリッジサンプルは、電子タバコの液体サンプルに比べて3.2倍高いグルカン濃度を示しました。
またグルカン濃度は、果実風味の製品よりもタバコ風味の製品およびメントール風味の製品の方がはるかに高くなるようでした。

米国では、近年電子タバコの使用が増加しています。
2018年には、300万人以上の高校生が電子タバコを使用していると推定され、2011年の22万人から大幅に増えました。

出典:2019年4月25日更新Medical Daily『Popular E-Cigarettes Contaminated With Toxins Linked To Asthma, Poor Lung Function』(2019年4月26日に利用)
https://www.medicaldaily.com/popular-e-cigarettes-contaminated-toxins-linked-asthma-poor-lung-function-433495