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JapanRx / 頭痛の急性治療薬としてのリドカインを再考

頭痛の急性治療薬としてのリドカインを再考

トリプタン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、ジヒドロエルゴタミン(DHE)、アセトアミノフェン、
アスピリンそして制吐薬などの標準的な頭痛治療薬がない場合での、急性治療が引き続き検討されています。  

リドカイン静脈内注射は、局所麻酔薬として救急医療で使用されているだけでなく、周術期の疼痛管理のため、手術室でも広く使用されています。
最近の試験では、腎疝痛による急性疼痛に対するリドカインの有効性も実証されています。
それは一次性および二次性頭痛の急性治療においても使用できる可能性のあることが示されています。  

リドカイン静脈注射
バーク博士とシルバースタイン博士による2018年の研究レビューでは、頭痛におけるリドカイン静脈注射のメカニズムを調査し、
その抗炎症作用と末梢神経系を通じた疼痛信号の伝達に関与する電位依存性ナトリウムチャネル(VGSC)の活性低下を裏付ける証拠を示しています。

NSAID、DHE、マグネシウム、または神経弛緩薬などの他の片頭痛予防薬と併用してIVリドカイン注入を行った場合、25%の患者で完全寛解、
57%で部分寛解を示しました。
リドカイン静脈注射の主な利点は、他の薬の抗侵害受容作用と抗痛覚過敏作用を組み合わせることで、
酷使した薬の投与量を減らすことができるほど疼痛反応が改善されたことです。
著者らは、継続的な心臓モニタリングでは、薬の組み合わせが効果的で合理的に安全であると報告しました。  

鼻腔内スプレー
注射または注入の必要性がない場合、迅速な有効性および有害事象の減少といった証拠によりリドカインの鼻腔内スプレーは
頭痛治療のための魅力的な選択肢となりました。

コネチカット州スタンフォードにあるニューイングランド神経頭痛研究所の所長であり、ニューイングランド臨床研究所研究所の最高医学責任者でもある
ピーター・マカリスター博士は、急性片頭痛および群発性頭痛の治療に鼻腔内リドカインが有用である可能性があると説明しました。

翼口蓋神経節(SPG)には、三叉神経の節後の軸索、血管拡張薬、および分泌線維と相互作用する節前副交感神経線維があり、
副交感神経性の頭蓋血流を増加させる神経ペプチドを放出することによって、片頭痛の痛みに影響を与えている可能性が指摘されています。
研究者は、SPGが鼻粘膜を介して環境に接触する唯一の神経節であり、副交感神経流出を減少させるために、
リドカインの鼻腔内への使用については関心がもたれていました。  

救急医療機関においての鼻腔内リドカインの使用
イランのアフヴァーズにあるゴーレスタン病院では、片頭痛を起こして、緊急医療部門で受診した15歳から55歳までの100人の患者に関する2017年の研究では、
クロルプロマジン+ 0.9%生理食塩水(プラセボ)を投与された患者と比較して、
クロルプロマジン7.5mg +鼻腔内リドカイン1mLを投与された患者は有意に良好な疼痛の緩和が見られたことが報告されました。  
リドカイン投与の改善 静脈注型のリドカインは、EDの治療においては標準的な治療法ではなく、鼻腔内製剤は頭痛の急性治療には広く採用されていません。

マカリスター博士は、臨床診療で鼻腔内リドカインを使用することはめったにないと言います。 
「患者さんが頭を下にして投与しなければならないため、急性治療として行うのは困難です。通常は容認されません。」
と彼は本誌に語りました。
別の理論は、研究における鼻腔内治療により効果が現れるのは遅すぎることを示唆しています。
副交感神経への介入は、片頭痛の発症後すぐに鼻腔内用リドカインが投与された場合に最も効果的かもしれません。  

【以下のウェブサイトより引用】
https://www.clinicalpainadvisor.com/home/topics/migraine-headache/reconsidering-lidocaine-as-an-acut... treatment-for-headache/