ブスルファン注射

ブスルファン注射は、血液がんの治療に使用されます。造血前駆細胞移植（HPCT）中に他のがん治療と組み合わせて使用されます。

ブスルファン注射は、癌細胞の遺伝物質（DNA）を損傷することによって作用し、癌細胞の成長と増殖を止めます。

吐き気、嘔吐、下痢、不眠症（睡眠障害）、血液中のカリウム濃度の低下、食欲減退、腹痛、骨髄抑制、不安、血液中のマグネシウム濃度の上昇、発熱、口内炎（口の中の炎症）、血液中のグルコースレベルの上昇

• ブスルファン注射により血液の凝固機能や身体の免疫力を低下させる可能性があるため、異常なアザや出血、発熱、悪寒、身体の痛みなどの感染症の兆候がある場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
• サラセミア（血液中のヘモグロビン異常）、痛風（尿酸の代謝障害による関節炎）、または放射線療法を受けている場合は、医師にご相談ください。
• ブスルファン注射を使用している間は生ワクチンを摂取しないでください。また、同じような状況の方との接触を避けてください。
• 妊娠している、または妊娠を予定している、または授乳中である場合は医師にご相談ください。

Q.ブスルファン注射は脱毛の原因になりますか？
はい。ブスルファン注射は脱毛を引き起こします。

Q.ブスルファン注射は発疱薬ですか？
はい。 ブスルファン注射は発疱薬（刺激剤）です。

ブスルファンは、アルキル化剤です。特定の白血球細胞の再生と成長を遅くすることにより作用します。
通常、慢性骨髄性白血病の患者において、別の薬（シクロホスファミド）との組み合わせで、造血幹細胞移植のための準備の際に使用されます。 また、医師の決定により、他の病状に使用される場合もあります。

下記の場合、ブスルファン注射を使用しないでください： ブスルファンの成分にアレルギーがある場合。

他の医科治療や歯科治療、救急医療、または手術を受ける前にはブスルファンを摂取中であることを必ず医師または歯科医師に伝えてください。 薬の使用後に吐き気や嘔吐、または食欲不振などが発生した場合、薬の使用を停止し、これらの症状を軽減する方法について、医療機関へお尋ね下さい。 ブスルファンは、感染などからの身体の免疫能力を低下させることがあります。風邪をひいている人や感染症にかかっている人との接触はなるべく避けて下さい。
発熱、のどの痛み、発疹、または悪寒など感染の兆候に気づいた場合は医師に伝えてください。
ブスルファンは、血液中の血塊形成細胞（血小板）の数を減少させます。
あざやけがの原因になり活動を避けてください。
もし異常なあざや出血がある場合は医師に相談してください。
もし、タール便や血便がみられた場合は医師へ相談してください。 ブスルファンを使用している間は、例えば、麻疹、流行性耳下腺炎などの生ワクチンを接種しないでください。
任意でワクチン接種を受ける前に、かならず医師に相談してください。     ブスルファンは、今後数年間で二次がんのリスクを増大させます。また、ブスルファンで処理した後の数カ月から数年以内に稀ではあるが、深刻な肺の問題（肺線維症と気管支肺異形成症）を引き起こす可能性があります。あなたはこれらの問題のためのあなたのリスクについて質問がある場合は医師に相談してください。 ブスルファンは、男性の精子に影響を与える可能性があります。これは、子供を持つ能力に影響する場合があります。

【医学的条件】
医学的条件によりブスルファンと相互作用する可能性があります。
特に下記のような持病、または、医学的条件がある場合は、医師または薬剤師にご相談下さい。 ＊妊娠している、もしくは妊娠を計画している場合。
＊授乳中である場合。
＊任意で使用している医薬品、漢方薬、またはサプリメントなどの栄養補助食品がある場合。
＊医薬品、食品、または他の物質へのアレルギーがある場合。
＊骨髄の問題や血液の問題（例えば、ポルフィリン症、サラセミアなど）、頭部外傷、またはてんかん発作の既往歴がある場合。
＊化学療法や放射線を受けている、または以前、もしくは現在、癌のための任意の他の薬を服用していたか、もしくは、している場合。 【薬の相互作用】
薬の中にはブスルファンと相互作用するものがあります。
特に、次のいずれかの薬を任意で服用している場合、必ず医師へご報告下さい。 アセトアミノフェン、イトラコナゾールまたはメトロニダゾールは、ブスルファンの副作用のリスクを高める可能性があります。 これが発生する可能性があるすべての相互作用ではありません。

ブスルファンは胎児に害を引き起こす可能性があります。使用中は妊娠しないでください。もし妊娠使用中に妊娠した可能性がある場合は、すぐに医師に連絡してください。
この薬が母乳に混ざりこむかどうかは知られていないため、お勧めできません。